- Webサイト制作の現場より まとめんばーず限定
フリーランスWebデザイナーの請け負う小さな案件 ~Retina対応はどこまで必要か?
こんにちは。フクモトです。
今回は、フリーランスのWebデザイナーが請け負う小さな案件の場合、Retina対応はどこまで必要か?
について。
▼スマートフォンやタブレットで画像がぼやける理屈が理解できた。
⇒ スマートフォンで画像がぼやけるのはなぜ?「デバイスの画像解像度」とスマホ表示について調べてみました。
▼その対処法はわかった。
⇒ スマートフォンで画像がぼやける問題の簡単な対処法 Retina対応しよう!
では、実際の制作現場では、どこまでRetina対応が必要なのか?
という記事です。
Retina対応は、
制作コスト
- 通常の解像度と高解像度の2種類の画像を用意する必要がある。
- そして、デバイスごとに画像表示の振り分けをする作業も発生する。
- Webサイトを構成する全ての画像にRetina対応するということは、通常の倍の作業になる。
Webサイトの質
- Retina対応をすれば、表示は美しくなる。
しかし、
- 高解像度の場合、画像サイズが大きくなる。
画像サイズが大きくなるほどWebサイトの表示速度は遅くなる。
というように、あっちを立てれば、こっちが立たず・・・
みたいな感じで、どこまでRetina対応するのか?
バランスをとるのが難しいものです。
Webサイトの目的をよく考え、
- 表示の美しさを優先させるのか?
- コンテンツを読ませるための表示速度を優先させるのか?
成果を上げるためには「何を優先させるか」を判断するのが大切だと思います。
世の中のWeb制作案件はどうなんだろう?
Webプロデューサー(Web制作プロジェクトのトップ)や
Webディレクター(メンバーへの指示・まとめ)がいて
マーケティングやマネジメント部門が存在し、
予算も確立されている案件を扱うような制作現場では、
- Retina対応コストの見積もり
- 高解像度ディスプレイでどれぐらいのアクセスがあるかなどのニーズの把握
- そして、実施、解析・・・・
と多くのプロセスを踏んで効果や売り上げを検証しRetina対応を進めるのでしょう。
Retina対応をするかどうかは、クライアントとWeb制作プロジェクト上層部(?)間で決められ、そのプロジェクトの中の一員であるWebデザイナーは指示通りに制作するという感じでしょうか。
しかし、フリーランスで、「受注から制作、その後のサポート」まですべてを一人でこなす制作スタイルの場合は?
お客様のほとんどが個人事業主(たまに中小企業)の方。
そこまで、細かくWeb解析をしたり、コストを見積もることは、予算がついてこない場合、現実的ではないのではないでしょうか?
そもそも、
「スマホで見ると、何となく画像がぼやけている感じがするんだけど・・・。」
という程度でRetina対応についての知識もないお客様。
そんな時は、どう対応すればよいか?
次回は、具体的な料金の例を挙げながら私の考えを書いていきます。